いまどこ? ~ 釣り夫婦 世界放浪6年と7ヶ月 いつの間にか、 帰ってきた! ~ -2ページ目

ぐうたら‥‥。バルデス半島のデブたち。


ぐうたら‥‥。

うちのダンナのことでもある。

が、うちのダンナは、デブではない。


そして、バルデス半島のぐうたらたち。

正真正銘のデブです。

はっきり言って、デブは、あまり好きではない。

が、ここのデブは、意外とかわいい。


大航海時代に、乱獲されて、

激減したらしい、象アザラシ。


そりゃあんた、ただ寝てるだけですもの。


逃げるの、いかにも遅そうだし、

そりゃ、乱獲されるわ。


とても、納得。

デブの暗黒時代ね。

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でも、今は、ちゃんと保護されて、

デブの楽園時代に突入しています。

ぐうたら、しほうだい。ぐうたら、野放し状態。


しかし、象アザラシのハーレムのドン。

この、ハーレムを撃破しようとする青い若いオスが来たときだけは、

ドンの俊敏な動きが見れるらしい。

ぐうたら、大爆発ですね。


が、私が行ったときには、

まったり、どっぷり、シエスタ状態で‥‥。

ただたんに、日向ぼっこをする、ただのデブ集団でした。

海岸線ず~っとね。

デブばっか。

デブの楽園。


バルデス半島の、ぐうたらデブたち。

これまた、一見の価値ありかと、思われるしだいです。

クジラ食わせろぉ~。再び。

クジラの宣伝を、こおのところ、ずっとしているので、

パタゴニアに向かう旅人の殆どが、バルデス半島に寄っている。


そして、たいてい同年代の旅人は、

「クジラ、食いたぁ~い」

と、言うのだった……。


で、思い出した話がある。

以前、ヨーロピアン(以下ヨ)に、 「何故、日本人はくじらを食べていたんだ?」と聞かれたので、


「美味しいからでしょ」


「かわいそうだと、思わないのか?」


「日本人は、ベジタリアンではない。

昔からクジラは食べていたからね。

日本は小さな島国だから、牧畜は難しい。

海から取れる蛋白源は貴重なんだ。


では、何故クジラはダメで、牛や羊は食べても良いのだ?」


「羊は、人間の食糧として神様が、創りたもうた動物だからだ」



神様がそう決めたそうだ。



そして、こう、思った。


人間に食べられるためだけに生まれてきた動物は、かわいそうではないのか……。

と、疑問に思ったので、

ここは、徹底的に議論すべき所ではないのかぁ!!!


日本人っていうのはなぁ、

自然を愛する人種で、

動物の自由を奪う牧畜なんかは、性に合わないんだ。

など、色々思ったが……。


神様が創った、という決め付け方が、素直にすごいと思ったので、



「神様ってすごいね」


と、言っておいた。


勘違いしていたようだったが、

ま、食文化について異国の人とは分かり合えるという事は難しい。

ヨーロピアンには、わっかんねぇだろうなぁ~。

ま、英語力の問題では、決してない。


いや、たぶん………。

うん、英語力。




でもさ、

出汁の味とかね、

あんこの美味さとかね、

わっかんないんだよ、あの人たちには……。


あしからず……。

デンデン、デンデン、シャチが来たぁ~!!

バルデス半島には、

シャチもやってきます。


この時期、シャチを見れるのは、

とっても、珍しいんだけど、見れました。


しかも、団体。

でも、ちょっと、遠かった……。


海の中に、黒い小さい点がシャチですよぉ~。


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で、運がよければ、

こんな、シャチのお食事風景が見れるらしい……。


この写真は、ちょっと拝借したものです。


デンデン、デンデン……。

シャチに、食われる~~!!!!。

ひさびさ登場! ペンギンとケロ山さん。

バルデス半島の中のペンギンのコロニーで、

ケロ山さん、ペンギンを見てはしゃぎ出す。

で、ペンギンとツーショット。


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バルデス半島の、ペンギンのコロニーは、とても小さく、

ほんの100羽程度が、パラパラを居るだけ。

ペンギンを見渡す限り居るところを、見たいのなら、

バルデス半島ではなく、400キロほど、離れたプンタ トンボへ。


プンタ トンボなら、ペンギンだらけの海岸が見られるらしい…。

でも、このマゼランペンギン。

ちょっと、種類は違うけど、南アフリカで見たから、プンタ トンボは、今回パス。


パラパラのペンギンで、許す事にした。


ちなみに、

でっかい、ペンギンは、南極に行かないと見れない。

クジラがウヨウヨ、大発生。クジラ食わせろ~!!。

プエルトマドリンの町で、

バルデス半島のツアーを申し込む。


バルデス半島には、今の時期、

クジラの親子、像アザラシの親子、オルカ、ペンギン、アシカなどの海獣が見ることが出来る。

クジラなんか、ウヨウヨしているらしい。


で、近年、クジラの増加の影響で、

イワシやサバ、秋刀魚なんかが、かなり少激減。

日本人の食卓に気軽に乗る事が少なくなったとか……。


確かに、シロナガスクジラなど、絶滅の危機なんていうのまで、食わせろ!!

と、言っているのではなく、

現在増えすぎてしまい、確実に海の生態系を崩しているクジラを、

何故、そこまでして守らなければならないのか?


実態を知らずに、イメージだけで運動を続ける団体。

そして、その選挙表が欲しい、政治家。

どこの国とは、言わないけれど、

そんな、海の生活とは、全く関係ないところで、

「クジラは食っちゃいけない……」と言っていいのか?


そんな事を言っている人たちは、

アフリカ人の20倍以上の二酸化炭素を毎日吐き出しているというのに……。


って、難しい事は、さておき、

クジラは、思った以上、

いや、思った10倍くらいは、でかかった。


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クジラの側には、船で向かうんだけど、

船のキャプテンも、思った以上に、腹がでかかった。


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で、クジラ見学。


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もう、すぐ足元までやってくるので、

頭に付いたフジ壷なんかも見れる。

そう、仕留めるなら、今なんだけど……。


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「エクセレンテ!!」

を繰り返す、ほかの旅行者に囲まれながら、

銛を振りかざし、クジラに向かう勇気などはなく……。


やっぱり、他の旅行者と同様、

「スゲー!!、でかいよぉ~クジラ」

「きゃぁ~、こっちに来た、来たぁ~」

と、無邪気にはしゃぐ、釣り夫婦。


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シッポもでかい。


しかも、あっちこっちにクジラがいて、

あっちこっちで、しっぽが出たり、

ジャンプしたりしていたり……。


ほんとに、クジラが、ウヨウヨいました。

クジラは、すごい。

やっぱ食べなくても良いのか?


でも、給食で食べた、クジラの竜田揚げは美味かった……。

カラファテのアルゼンチーナ湖のトゥルーチャ。

カラファテの町の前に広がる湖にも、

もちろん、トゥルーチャがいる。

あんま、大きくないんだけど、カラファテの町から、

アクセスが楽なんで、ついつい、行ってしまう。


でもって、このアルゼンチーナ湖は、

パーミットさえ持っていれば、年がら年中釣ってOKな湖。


なんて、お気軽。


町から近いけど、そこは、パタゴニア。

やっぱり、キレイなんでした。

ツーリストは、湖畔まではあまり来ないし、

誰もいない自然を独り占めで満喫。

会うのは、ウサギと馬くらい。


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もちろん、規定サイズに達していれば、

お持ち帰りもOKなので、今日の晩御飯にする事にする。

クジラを釣りに行く前に、ちょっとお手伝い。

ブエノスで、お世話になっていた方が、

なんと、カラファテで、ピザ屋を始めることになった。


もうすぐ、旅行シーズンに入るというのに、

まだ、建物を作っている最中で、

陣中見舞いに訪れた所、

「木を植えてくれないか?

ブエノスから、持ってきた苗が1ヶ月も放っておいてしまったんで、限界。

かれちゃう前に、植えたいんだけど、手が足りないんだよぉ~」


ってことで、釣りの情報なんかでも、

だいぶお世話になっていたので、お手伝い。


植えた木は、なんと750本。

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力仕事なんか、あんましてにけど、なんとか頑張っています。


店の前は、フラミンゴがやって来るところで、

眺めは、抜群。



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その、店から、車で10分ほど湖沿いを走ると、

こんな風景。ここでも、トゥルーチャが釣れますよ~。

グリンピースなんて怖くない!!。釣り夫婦、クジラを釣って見るか?。

カラファテで、10日ほど過ごし、

釣りも、ある程度満足した所で、

ブエノスに戻る事にした。


そして、3回目のパタゴニアで、

初めて、バルデス半島に寄ることにした。

バルデス半島は、クジラ、ペンギン、象アザラシ、なんかが居る半島だ。


本来なら、時間の無い私たちは、

一気に、ブエノスまで飛びたいところなんだけど、

アルゼンチン航空が、

外国人料金なんてものを取り入れて、

カラファテ~ブエノス間の航空運賃を一気に倍以上に値上げしたからだ。

100USドルから250USドル。

ありえんでしょ。これ。

しかも、アルゼンチンは自称先進国だそうだ。

これも、ありえんでしょ。

言ってることと、やってることが、バラバラ。


で、バスだ。

カラファテからブエノスまで一気にバスで行くと、36時間。


そんなに、乗っていられるかぁ~!!!。

ありえんでしょ。


ってことで、インターバルにバルデス半島の拠点の町。

プエルト マドリンまで、20時間。


なんでも、そこには今の時期、

子どもを釣れたクジラがウヨウヨやってきているそうだ。

カラファテで会った旅人達に、

惜しみも無く、釣ったトルゥーチャをご馳走し、

羨望のまなざしを受けていた釣り夫婦。


釣り夫婦さん、こりゃ、鯨を釣るしかないでしょう。

もう、グリンピースなんか、思いっきり敵にしちゃいましょう。

CNNに、鯨を釣った、バカ夫婦で、全世界的に有名になってくださいよ!!!


という、期待を一気に引き受け、

バルデス半島に、向かう事になる。


さてさて、どうなることやら……。

どこまで行っても、地平線。伸びる伸びる、影が伸びる。

さて、この写真、

なんの影だか分かりますか?


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UFOみたいに見えるけど、

これ、走っている車の中からの、車の陰なんです。

ぐるりと地平線しか見えない中を車で走っているからこその影。

ただ、ひたすら真っ直ぐな道を走っていて、

退屈してるから、こんな発見でも、面白く見えてきちゃう。

そう、やっぱ、空がでかいんだね。




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アルゼンチンでは、

モノを運ぶ移動の手段っていうのが、馬っていうのは珍しくない。

ブエノスアイレスでも、時々見かける。


だから、ブエノスを離れると、本当にちょくちょく見かける。

この馬は、プロパンガス屋さんの配達途中。


そして、パタゴニアでは、羊飼いのガウチョ達が、馬を乗り回している。

そんな、ガウチョ達は、とても、かっこいいんだよね。


でも、今回、そんなカッコイイガウチョ達の写真が撮れなかった。

残念。


お腹をすかせていたトルゥーチャ達

春のパタゴニアの釣り。

正直な話、まだ早すぎました。


まだ、解禁になっていないところが多く、

パーミットも買えず。

昨シーズンのパーミットを持っていれば、OK。

という事で、できるところだけで、やってきました。


で、できるところって言うのは、

あんまりメジャーな所では、無いので、

お持ち帰りOK。

そんなに大きな型は狙えないけどね。


そんな厳しい条件の中でも、

厳しい冬を乗り越えたトルゥーチャ達は、お腹をすかせていたようで、

釣れる場所では、入れ食い状態。

1時間で、7匹なんて事もあり、

とりあえず、満足。満足。


しかも、パタゴニアのマスは、

もう、宝石のように美しい。

日本の放流されたマスとは、比べ物になりません。

でもね、

パタゴニアの厳しい冬は、

あまり、食べ物が無いのか、みんなやせ細ってました。


これから、パタゴニアは、夏に向けて、

たくさんの花が咲き誇り、

虫達も、増えてくるでしょう。

トルゥーチャ達も、おいしいものをいっぱい食べて、

美しく、丸々太っていく事でしょう。



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トルゥーチャ デ マロン

ブラウントラウト